久須美酒造

幾つもの緑色に囲まれた山間地、その素朴なうつくしさが、そのまま酒になっているようです。

久須美酒造は、日本の米作り・酒造りの将来を案じた六代目が執念で復活させた「幻の酒米 亀の尾」と、そのエピソードが漫画「夏子の酒」のモデルとなったことでも有名です。 しかし、七代目からそれぞれの工程と、強い麹造りへのこだわりを見聞くと、「亀の尾」のインパクトを超えるような気迫を感じます。米作り、精米方法、麹菌の蒔き方・・・ 酒造りへのこだわりは全工程に渡って貫かれていますが、なかでもとりわけ麹造りへの想いは強く、 伝統技術の研鑽と更なる技術の追求を惜しむことはありません。 久須美酒造は「立ち上がりが良く、ふくらみがあり、切れのよい酒」を“良酒”としています。 その“良酒”を実現するため、現在七代目となる蔵元は、徹底的に米麹を敬い、その特性を活かしきる、酒の「本質」を掘り出すかのような酒造りをしているようです。 そこから生まれる酒は、料理によって酒の味わいが変化するような...まるで料理に酒を合わせるのではなく「酒が」料理に合わせていくような感覚に。自然とのセッションで生まれる味わいを、どうぞお試しください。